
松江市にある「えんや呉服店」は、夫婦で切り盛りするこぢんまりとした呉服専門店でございます。松江城へ向かう商店街の一角にあり、観光帰りや地元の方も気軽に立ち寄れる雰囲気です。こちらでは着物の丸洗いが一律料金で、訪問着や振袖など着物の種類を問わず提供されており、予洗いから本洗い、プレス仕上げまで丁寧に対応してくれます。また「極み洗い」や「名水洗い」といった手洗いや解かずに洗う特別なプランも用意されており、大切な着物を丁寧に扱ってほしいという気持ちに寄り添ったサービス体制です。松江は宍道湖や城下町文化が息づく街で、しっとりとした空気感の中で着物文化を大切にしている地域性が色濃く、この店の落ち着いた対応にもその流れが感じられます。
公式サイト:https://matsue-kimono.com/free/arai
出雲市を中心に雲南市、松江市にも展開する「クリーニングママの店」は、和服や着物の丸洗いに対応する地域密着型のクリーニングチェーンでございます。特に「ほどかず丸洗い」による仕上げが可能で、解かずに洗うことによって型崩れを防ぎつつ、汚れを9割落とすという技術で知られています。出雲大社など神社仏閣の行事が多い地域では、参拝用の着物のクリーニング需要が高く、こうした手間をかけない仕組みは地域ならではの実用性を感じさせます。また、地域の特性として、気候がやや乾燥しているものの冬場の寒暖差による着物のしわや織りのへたりへの配慮もあり、乾燥機能や防シワ加工なども含めた提案がある点が魅力です。
松江市上乃木にある「はなふさ和服手入専門店」は、クリーニングだけでなく、繊細な染み抜きにも自信を持つ専門店として地元に知られております。住宅街に程近い立地で、利便性が高く、見た目に目立ちにくい“小さなシミ”や、しわ、型崩れに対しても熟練の技術で対応してくれると好評です。松江は庭園文化や和の美意識が強い地域であるため、そうした背景を踏まえた“美しく丁寧な仕上げ”を求める方にとって、安心して任せられるサービスが提供されています。料金やプランについては直接問い合わせが必要ですが、着物一枚一枚を大切に扱う姿勢が伺える店構えと雰囲気が印象的です。
松江市中心部、城下町の風情が残る商店街にあるえんや呉服店は、ご夫婦で営まれている小さな呉服店です。着物の丸洗いやシミ抜きを、着物の種類を問わず一律料金で提供しているため、成人式の振袖や長襦袢のような高価な衣装も依頼しやすい点が魅力です。クリーニング方法は、予洗いで衿や袖口の汚れを落とし、本洗いとプレス仕上げまで丁寧に行われています。さらに、手洗いのプレミアムプランや撥水・防カビ加工も用意されており、島根の冬の風土に思いを馳せながら、大切な着物のケアができます。アクセスは、松江駅から徒歩圏、駐車場完備で気軽に訪問できる立地も嬉しいポイントです。
公式サイト:https://matsue-kimono.com/free/arai
出雲市の城下町エリアに佇む、歴史ある呉服店です。こちらでは職人による手洗いと自然乾燥、そして手仕上げの丸洗いが特徴で、着物に最も優しいクリーニング技術が用いられています。着物専用溶剤を使用し、金彩や刺繍の繊細な装飾も安心して預けられる点が強みです。着付けや振袖レンタルと併設された店舗構成で、観光や結婚式などで着物に触れる機会の多い出雲地域にぴったりです。近隣には神話と深い縁の深い出雲大社があり、参拝用の着物を清潔に保ちたい方にも最適な店舗です。静かな街角で、着物文化を大切にする地域性が伝わるお店です。
公式サイト:https://ishibashi-kimono.jp/clinic/
出雲市で長年信頼されてきた和服専門しみ抜きの老舗です。職人による手作業の工程にこだわり、点検からしみ抜き、丸洗い、仕上げ、梱包まで丁寧に一枚ずつ手がけてくれます。その確かな腕前は、地元だけでなく他府県の呉服屋からも依頼があるほど。出雲大社を訪れる観光客や、地域の成人式・結婚式など着物を着る機会が多い島根西部では貴重な存在です。カビや黄ばみ、ファンデーションのしみ、染め直しなどにも対応し、長く思い出の着物を守る力強い味方となってくれます。地域の和の文化を支える、職人魂の宿る店舗です。
公式サイト:https://www.kimono-kyotoya.jp/first.html
私が島根県で着物のクリーニングを依頼したのは、祖母の形見として譲り受けた振袖を、大切な親戚の結婚式で着ることになったのがきっかけでした。祖母は出雲市で長年和裁の仕事に携わっていた方で、その振袖も自分で仕立てたという特別なもの。私にとっても思い出深い一着だったのですが、長年しまい込まれていたため、シミや黄ばみが目立っておりました。
島根県内でも着物クリーニングを専門にしているお店は少なくありませんが、私が訪ねたのは松江市にある昔ながらの悉皆屋でした。お店は松江城の近く、白潟本町の古い町並みの中にあり、観光地としても有名なエリアです。店内に入ると、和の雰囲気が漂う落ち着いた空間で、ベテランのご主人が丁寧に迎えてくださいました。
振袖の状態を見せたところ、「これは時代物ですが、仕立てが良いので丁寧に扱えばきれいになりますよ」と言ってくださり、安心感を覚えました。相談している中で、島根は湿気が多いため、保管状態によってはカビが出やすいとのこと。特に冬の出雲地方は寒さも湿気も厳しいため、着物を長期保存する場合は、防湿対策をしっかりと講じることが重要だと教えてくださいました。
クリーニングは丸洗いだけでなく、しみ抜きや色の補正も施してくださり、約3週間後には見違えるように美しく仕上がっていました。特に襟元の黄ばみはほとんど目立たなくなり、生地の艶もよみがえっておりました。祖母の思い出がそのまま残ったようで、手に取った瞬間に感激したのを今でもはっきり覚えています。
さらに、保管の仕方についても親切にアドバイスを受け、湿気対策として炭を使った除湿材や、年に一度の風通しの大切さも教わりました。これからも定期的に見直して、大切な着物を守っていきたいと思えるようになりました。
今回の体験を通じて、島根県には着物文化が今も息づいており、それを支える職人さんたちの存在がとても頼もしく感じられました。とくに松江や出雲は、茶道や和菓子など和の文化が根づいた土地柄であり、着物を着る機会も比較的多くあります。そんな土地だからこそ、着物クリーニングの技術もしっかりと受け継がれているのだと感じました。
島根県で着物のクリーニングを検討されている方には、地域の専門店で丁寧な相談から始めることをおすすめします。大切な一着を安心して任せられる、そんな温かいお店がきっと見つかるはずです。私もまた何かの折には、あのお店にお願いしようと心に決めています。